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第5話 基本設計・概算見積

前回までの打合せで決まった基本プランと要望を元に基本設計に入りました。
本当は、基本計画B案作成時から基本設計を始めていましたけど。


2011.3.3

まず、敷地地盤の状況を調べるために、地盤調査を行いました。
調査は、応用開発株式会社にお願いしました。

地盤調査

調査方法はスウェーデン式サウンディング試験です。
建物の四隅と中央の計5ポイントを調査しました。


2011.3.9

基本的な図面と仕上表をまとめ、概算見積を依頼しました。
今回は設計期間がギリギリで厳しいので、実施設計の前にある程度の金額を把握しておきたかったのです。
実施設計完了後に本見積をして、万一予算と大きく差があった場合に、金額調整の期間が十分にとれない恐れがあったため、この段階で建物金額を把握しておけば、実施設計である程度の予算調整が出来ると考えたからです。


2011.3.15

基本設計がほぼ完了し、地盤調査の結果が出たので、施主打合せを行いました。
プランについて、玄関ホール正面の壁は来客時にまず目に入る部分なので、もう少し印象的になるように窓の配置や意匠を変えることを提案し、了承いただきました。
また、地盤調査の結果を報告しました。

調査報告書

結果は地盤補強が必要とのことで、表層地盤改良とした場合の設計計算書をいただきました。
宅地造成前は水田であり、また造成してからあまり年数が経っていないので、地盤補強が必要であろうことは予想していました。
基礎下から1.3mまでの表層地盤改良が必要なことがわかったので、これに基づき予算を組み直します。


また、3月11日に発生した東日本大震災の影響により、現在は建材(特に合板)が品薄または出荷停止となっており、今後おそらく価格が高騰し見積金額に影響する恐れがあることと、工事は約3ヶ月後だが、その時点でどうなるかは予測不可能であることをお話ししておきました。


2011.3.25

概算見積書を提出しました。また、見積金額により組み直した資金計画シミュレーションも提出しました。
予想はしていましたが、概算見積金額は予算をオーバーしてしまったので、私から26項目の減額案を提案しました。提案の内、5項目は変更不可、現段階では11項目を採用し、本見積の金額によっては残りの10項目を検討することとしました。


2011.3.26

翌日、施主から減額の方法として床面積を減らすとしたら、どのような間取りが考えられるか問い合わせがありました。そこで、1階と2階のそれぞれで面積を減らす案を考え、提案しました。

打合せ図面

1階は、このプランで唯一と言っていい贅沢な使い方をしている玄関ホールを、一般的なサイズまで縮小する案。和室への直接出入りはできなくなるが、和室は外壁に面するので窓を設けることができます。約1.5坪ほど縮小できます。
2階は、子供部屋を1室減らし、主寝室を移動することで廊下を短くする案と、2階便所を無くして階段を単純化し廊下を少なくすることで減額を図る案です。主寝室を移動することで直接バルコニーに出入りできるので、廊下に設けたブリッジも不要になり、合わせて約4坪ほど縮小できます。
1階と2階の両方を縮小すれば、最大で5.5坪程小さくすることができます。


しかし、1階の玄関ホールは確かに贅沢な部分ですが、この建物のポイントのひとつであり施主の要望のひとつでもありますので、縮小するのは惜しいです。
2階の子供部屋を減らす案についても、現在お子さんは一人ですが、将来二人目ができた場合、お子さんが自立するまでの短期間かもしれませんがご夫婦は1階和室に寝室を移動するなど工夫が必要になります。もう1室あれば、納戸に使うなど選択の幅も広がります。
検討の結果、やはり元のプランでいくこととなりました。


ここから、実施設計に没頭することになります。